初代 iPad 使いから見た iPad with Retina Display (iPad 4)

初代 iPad と 第4世代 iPad
初代 iPad(右)と第4世代 iPad(左)。

2013年3月現在最新モデルとなる iPad with Retina Display (4th Generation) を買いました。とは言っても自分用ではなく、母上への献上品。最近私の iPad で本を読むことが増えてきたのでそろそろいいかなと。ネットサーフなら兎も角、読書するには Retina Display がいいことは分かっていたのと、字が大きい方が見やすいだろうということで iPad mini ではなく第4世代 iPad です。

発売から3年経った初代 iPad の使い手はそろそろ減ってきているのかもしれませんが、そんな初代 iPad 使いにとって iPad with Retina Display は「実際のところどうなのよ」と気になる存在ではあると思います。違いが分かりやすいところで少し比較してみます[ 1 ]

薄さが際立つ
外観はやはり薄さが際立ちます。
仕様では初代は厚さが 13.4mm、第4世代は 9.4mm となっていますが数値以上に薄く感じます。フォルムも初代は逆かまぼこ形ですが、第4世代は縦のない半月型。これがなかなかに持ちやすいです。角が手に当たらず、掌にフィットしていいですね。

重さは約 30g ほど軽くなっていますが比べないと分かりません。


では見せてもらおうか、Retina Display の性能とやらを!

アイコンの比較
まずはアイコンの比較。拡大:3400×2000 (4.32MB)
こう比較してみると壮観ですね。

今更ですが Retina Display とは今までの3倍、じゃなくて4倍のピクセル数を持ちます。しかしディスプレイのサイズは変わっていません。ではどういうことかというと、「今までと同じ面積に4倍詰め込んだ」という仕組みです。つまりディスプレイの映像を構成している粒々(ドットとかピクセルと呼びます)が今までの 1/4 のサイズになっていることになります。今までと比較すると、最早肉眼ではそのドットを認識できないので「人間の網膜の解像度を超えた」という意で Retina(網膜)ディスプレイと名付けられました(ただしこの表現は科学的に誇大であるとの指摘もあります)。

ただまぁ、正直なところ使っている分には大して違いありません。肉眼でもいくらなんでもここまでドット識別できません(笑)。綺麗といえば綺麗ですがアイコンとかホーム画面とかはそれだけです。

電子書籍の閲覧に本領を発揮する
本領を発揮するのはコンテンツ、特に電子書籍です。拡大:2400×1600 (964KB)
違うでしょう? 違うんですよ。もうこれ見ると初代では読みたくなくなりますね。書籍は自分で裁断して電子書籍化した雑誌です。

ちなみに撮影・現像条件は同一です。初代は青みがかり、第4世代は黄みがかっています。ただ写真にするとかなり違いますが、実際に見ている分にはこれほど黄味は強くありません。個人的には第4世代の発色のほうが自然で好きです。

撮影原寸サイズで比較
撮影原寸サイズで比較。拡大:1600×2400 (1.16MB)
もういやんなっちゃいますね。

スクリーンショットでの比較
これは参考までにスクリーンショットでの比較。左の第4世代のものは 1/2 に縮小してあります。実際に見るとこれ以上の違いがあります。

ウェブページでの比較
ウェブページでの比較。拡大:2400×1600 (966KB)

撮影原寸サイズで比較
撮影原寸サイズで比較。拡大:1600×2400 (1.05MB)

ウェブページも比較すると精細さは段違いですが、電子書籍ほどの感動はありません。
おそらく元が印刷物であるか、ウェブであるかの違いでしょう。元が綺麗な印刷物は、非 Retina での粗い表示での閲覧を経て Retina Display での精細さでは紙と同等の表示を見ると「これだよ! 本来はこうなんだよ!」という感動がありますが、元々がウェブだと以前の当たり前が綺麗になるだけなので「おぉ、綺麗になったな」としか思えない、ということです。私の個人的な感覚ですが。

輝度の比較
輝度の比較。
上側が最低輝度、下側が最高輝度の比較です。
こう見ると最高輝度にはほとんど違いはありませんが、最低輝度は第4世代のほうが暗くできることが分かります。夜布団に入りながら使う身には「いいな」と思える部分でした。


こうしてみると、やはり電子書籍を iPad で閲覧する人には文句なしにお薦めです。というか非 Retina Display(それと非 Retina Display 相当 DPI/PPI ディスプレイ)は選択肢から除外するべきとも言えます。それほどまでに読みやすさは違います。

一転、私のような Twitter クライアントとして、またそれに付随するウェブ閲覧程度の使い方においては買い替えをお薦めできるほどのものではない、というのが正直なところです。
私は今後登場するであろう iPad mini with Retina Display が出たら買い替えようかと思っているのですが、それでいいと思います。このような使い方においては軽い方がいいですし、ディスプレイの小ささもそれほど気にならないでしょう。Retina Display ならば小さい文字でも読みやすかろうという期待もあります。

今のところ一番羨ましいのは「白」ということでしょうか。ちょっと前までアップル製品というと白、黒はプレミアモデルだったのですが iPhone 以降逆転しちゃいましたね(白がプレミアというわけではないのですが)。

というわけで私はもう少し初代 iPad を愛用していきます。

  • Posted at 21:28 on Mar 03, 2013
  • | No comments yet

Response

  • 現在、この投稿へのコメント/トラックバックは受け付けていません。