「光」
ふと自分の詩集を見たら、こんな詩が載っていました。今年の6月に書いたものだけど、すっかり忘れていた。優れたものではないけれど、まぁ正直に書かれていたので紹介。
「光」
光が影をつくり出す―
僕はそう思っていた
光なんて ひどいやつだと思っていたある日 僕は意識の草原に行き
流れる風を受け、突き抜ける空を眺めた
―そう、気づいたのだ
僕は間違っていた光は光として 光を放っているだけであり
なにも生み出してはいない
影を、闇を生み出していたのは 僕自身であったのだ大気を汚し、生命を吸い取り
汚物と影を生み出す生き物透明な自分… 消えそうになるときは
この星のグラウンドに立ち、大地を見よ
そこには お前が生み出した 影が伸びている僕にできるのは
光を受け、影を生み出しながら
ここに立ち続けることだけなのだ光を受ける限り 払わなくてはならない代償
それが嫌なら 影を捨てよ
光は今、世界の裏側に 輝かしく降り注いでいる
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