誰の中にもある、クラッシュ―
映画、「クラッシュ」を観てきました。朝一で開館を待っての一番乗りで。
これは… 正直うまく言えません。
ただただ圧倒されてしまい、なにか一言で表せるものではありませんでした。まだ観ていない方がおられましたら、私としてはおすすめです。
観たあとに、ここまで放心状態になってしまったのは初めてかもしれません。
映画館を出たあと、雑踏を眺め、空を見上げ、大きく息をついて、ストリートをゆっくり、歩きました。
街路樹の下にあるベンチに座って幾ばくか過ごし、スタバのテラス席で丸一時間ほどただただ空(くう)を見つめていました。
目の前を通り過ぎていく人、そしてこの世界に人間が何人いるのか知らないけれど、彼らがただ愛しかった。
気がついたら、トールサイズのコーヒーはすっかり冷めていた。口に含むと、その黒い液体は苦く、甘く、僕の知らない味がした。あの液体はなんだったのだろう?
心情風景は、たとえるなら雑踏の中にたたずむ、飲み干されたプラスティックカップ。
驚き、怒り、不信、安堵、絶望、信頼、放心、哀しみ、愛、、、
―そして僕には想像することすら許されない、“なにか”―。
この空はそれらすべてを分け隔てなく、吸い込んでいる。
それはまるで、神の脳味噌のように。
行った伊勢崎町にある映画館。小さいですが、好印象の映画館でした。
観てみたいけど、ひとりではな… という方がおられましたらお声をおかけくださいませ。
ちなみに観ようと思ったきっかけは、みんしるさんのブログ。みんしるさんに感謝。
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