視点の転換
チャールズ M. シュルツ スヌーピーたちの心の相談室(1) 楽天家になる法
先日買った”PEANUTS”の文庫本、「スヌーピーたちの心の相談室(1) 楽天家になる法」を読みました。まともに”PEANUTS”を読んだのは初めてでしたが、彼らに魅了。
なにを解決するわけでもないし、なにかを追い求めているわけでもない。
ハッピーエンドが待っているわけでもないし、なにか揺らぐことのない信念があるわけでもない。
それでも一話・数コマの中の彼らのなにげないやりとりは、読み手の心にすーっと入ってきておだやかな空気を残して消えていきます。
そしてふと気づくと「そうだよな」と見逃していたなにかに気づいたりする。
それはあるいは視点だったり。なにかの基準だったり。大したものだと思っていたものが大したことではないように見えたり。
でもそれらは登場人物たちが訴えかけるのではなくて、読み手(つまり自分)が読んでふと湧きあがってくる感情。
直接自分に対しては出てこない思いや考え方が、スヌーピーたちに向かって芽生え出て、「あ、これは自分のことではないか」と気づく。不思議。
おすすめです。読んだのはシリーズもののようなのでほかのも読みたいなと思いました。
スヌーピーとウッドストックのやりとりがほのぼので好きです。
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