Google、元のデザインに戻る
先日、Googleのページデザインリニューアルに関連した記事を書きましたが、今日27日に元のページデザインに戻りました。(なんか余計な宣伝文が代わりに出たような気もしますが…)
Stylishを有効にされている方は、次のデザインが決まるまで無効にして構わないと思います。
公式アナウンスはこちら。
ホームページのデザインについて – Google Japan Blog
ホームページのリニューアル後、たくさんのユーザーの方からフィードバックを頂きました。
Google では、ユーザーからのフィードバックもサービスの開発、改良のため、重要な情報として参考にしています。本日より、一旦デザインを以前のホームページに戻すことにしました。
改めて日本のユーザーにあったホームページのデザインを検討し、改良を加えていくためです。
(中略)
今後も一部のユーザーを対象にし、色々なデザインを試験的に採用させて頂くことで、より多くの日本のユーザーに使って頂けるようなホームページの制作に向けて、開発を進めていきたいと思います。
もしかしたら私と同じような意見も相当数いったのでしょうかね。
もうフルカスタマイズ形式でいいと思うんです。iPhoneやiPod touchのホーム画面のように、自分の使うツールアイコンを足したり引いたりできる。お望みならば、検索以外すべてなくすこともできる。フッターに「すべてのGoogleツールはこちら」とリンクがあれば、あとはユーザに任せる。潔くてとても好印象です。
次世代GoogleはブラウザにおけるFirefoxやSleipnir、Operaのように、ある程度「分かってる人」が使うツールでいいと思うのです。PC/ウェブリテラシーの特別高くない人(言い換えれば現在の世の中の大多数の人)を相手にしたらGoogleに勝ち目はないと思います。
なぜならそのようなユーザは検索エンジンにしてもブラウザにしても「乗り換える」という発想がありません。90年代よりポータルサイトを運営しているいわば重鎮を相手に、この点でシェア争いしても有益な数字は得られないと思います。彼らは複数のサーヴィスを数珠つなぎにして、乗り換えられにくい体系を作り上げています。
加えて、これがとても重要だと思うのですが、リテラシー(ある対象についての能力・知識とでも言いましょうか)は経験や教育で高くすることはできても、一度リテラシーを得た人は今より低くすること、忘れること、我慢することはできないからです。
例えで言えば、「解凍ってなんですか?」という(いわゆる揶揄表現でいうところの)教えて君に「こうです、Lhasaでも使いなさい」と言えば、彼はもう2度と「解凍とは」と悩まなくなるわけです。放っておいても新しいPCにはLhasaを入れるようになる。下手したら自分で調べることも覚えてLhaPlusとか7-Zipとか入れるようになるかもしれない。でもそれがリテラシーの向上というものです。
「上がった人をすくい取り、逃さない」。そういうサーヴィススタンスにGoogleが突き進んだら、もはや敵なしと言っていいんじゃないでしょうか。
ディジタル世代の成熟とともにユーザが増えることはあっても、減ることはありません。
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