桜2010、元町の花々
時間に余裕がなかったのですが、4月4日に午後から母と元町に行って桜を見てきました。今年は開花が幾日か早かったようで、散り始めも見られました。
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いつも見るスポットは、元町・中華街駅の元町口からGAPの横を通って、貝殻坂を登るルートかな? こぢんまりとしてておすすめです。花曇りというせいもあってか、それほど混んではいませんでした。
花びらが茶色くなり始めてたけどまだ見頃。
花の数も多くよく咲いてました。
花曇り。
葉ももう芽吹き始めてました。
優しい桜色。
NIKKEI PLUS1の記事だったかと思いますが、桜の色は年々濃くなっているそうです。どういうことかというと、インターネット上の写真。写真補正ソフトの普及や、デジタルカメラにもともと「桜モード」なるものが搭載されていて、手軽に色を補正、強調することができるようになった、と。
色というのは不思議なもので、色の表現には「印象」がものすごく大きな割合を持ちます。例えば、野菜の茄子。イメージする色は紫色だと思います。茄子を想像して描いて、と言われたら紫色のクレヨンや色鉛筆を無意識に取るのではないでしょうか。ところが実際の茄子はそれほど「紫色」ではありません。皮の大部分は「黒」に近いです。
つまり、色の表現においては実物以上にその特徴を強調する傾向があります(キリンの黄色とかもそうですね)。それで桜の写真を載せようとするとどうもイメージと違う。もっとピンクだったはずだ、ということでどんどん濃くなっていく流れがあるそうです。
言ってみればそれも写真の表現なので「あり」だと思いますが、僕はできるだけそのままの色を残したいので、この記事の写真も明るさやコントラストは必要に応じて調整していますが(桜写真はだいたいコントラストを落としてます)、彩度や色合いなどには手を加えていません。
そこでものは試しにとピンクを強調してみたのがこちら。
確かにぱっと見は鮮やかでこっちの方が桜らしいと感じる人も多いでしょうね。個人的にはやっぱりちょっとくどいかな…と思いますが、一枚絵ならむしろ迫力があっていいかもしれません。
元町公園には野良猫がたくさんいました。やはり餌をあげている住人がいるようで「餌やるなら去勢/避妊、片付けもやれやゴルァ!(#゚Д゚)」という趣旨の看板もちゃんとありました。(笑) 「餌をあげることが“可哀相”の連鎖を生み出している」ということがなかなか分からないんでしょうね。
道中の韮花。
菫。韮花も菫も石垣の間から出ています。元気だねえ。
名前が分からないけど、紫色が綺麗。
花に寄ってみると…。
山吹。母が「山吹伝説」なるものを教えてくれました。
山吹伝説 – 太田道灌 – Wikipedia
道灌が父を尋ねて越生の地に来た。突然のにわか雨に遭い農家で蓑を借りようと立ち寄った。その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され内心腹立たしかった。後でこの話を家臣にしたところ、それは後拾遺和歌集の「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」の兼明親王の歌に掛けて、山間(やまあい)の茅葺きの家であり貧しく蓑(実の)ひとつ持ち合わせがないことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は歌道に励んだという。
娘さん、頭の回転良すぎ(;´Д`) 奥ゆかしさって心の豊かさのひとつの面だと思う。
昔の人って歌に歌で切り返したり、っていうのをよくやりますよね。すごすぎる。
カラフルな木瓜の花。ひとつの株で白・桃・紅の花々が咲いてます。木瓜ってこんな風にも咲くんですね。
名前が分からないけど可憐な花。葉っぱのツートーンも素敵。
ほんわか菜の花。
これも名前を知らないけど、とてもかわいい。うちにも欲しいなーと思った花でした。
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