ファイルサーバを省電力化
関東以北では節電が俄にホットトピックになっていますが、私も夏が来る前にと以前からの懸案事項である24時間運用のファイルサーバの省電力化を実行に移すことにしました。
ファイルサーバについてはこちらの記事を。
はじめてのファイルサーバ in 自作ケース – January 16th, 2010
この記事の時より変わっていた点はOSのヴァージョンと、ストレージのHDD容量になります。
正確にはこのような構成でした。
OS: Ubuntu 10.04
CPU: AMD Athlon X2 4850e 2.5GHz TDP45W
MB: J&W MINIX-780G-SP128MB (AMD780G+SB700)
Video: (オンボード)
Mem: Hynix DDR2 SO-DIMM, DDR2-800, 1GB (一枚挿し)
Boot Drive: Hitachi HTS722010K9SA00 (2.5inch/100GB)
Storage Drives: Western Digital WD20EARS (2TB) x4台
PSU(電源、Power Supply Unit):Abee ZUMAX ZU-650B-KA 650W
これを以下の構成に変更しました。赤字が変更した箇所です。(OSのヴァージョンは除く。)
OS: Ubuntu 10.10
CPU: AMD E-350 1.6GHz TDP18W
MB: ASRock E350M1/USB3
Video: (オンボード)
Mem: Silicon Power DDR3 DIMM, DDR3-1333, 2GB (一枚挿し)
Boot Drive: Kingston SVP100S2/64G (SSD, 64GB)
Storage Drives: Western Digital WD20EARS (2TB) x4台
PSU: Mini-Box picoPSU90 + 110W ACアダプタ
要するにデータ保存用のHDD以外総取っ替えになったわけですが、結果としてはかなりの省エネを達成できました。
前構成 | 新構成 | 前構成とのW差 | 前構成比 | |
Peak | 121W | 75W | -46W | 62% |
Idle | 61W | 33W | -28W | 54% |
※ワットチェッカー調べ。
このピーク値は電源投入直後、BIOSを過ぎてOSを立ち上げているあたりのものです。起動中は負荷がかかってもここまでいくことはありません。
新しい構成で電源だけ以前と同じ ZU-650B-KA を組み合わせた構成でも測ったところ、
Peak: 85W
Idle: 52W
でした。これをACアダプタに換えると上記の「新構成」のワット数になるのですから、電源自体がかなり無駄遣いしていたことが分かります。一応80+Bronzeだったんですけどねぇ…。
ACアダプタをデスクトップパソコンに使うのは初めてだったのですけど、かなり気に入ったのでまた気が向いたら記事で紹介してみます。
今回、ワットチェッカーとにらめっこしながらパーツを抜き挿しして分かったのですが、ハードディスクがえらい電気食うんですね。使っているHDDは省電力タイプのものなのですが、実測でピークでは11W、アイドルでも4Wは消費していました(一台ずつ足していくとこのくらい増えていくことにより推測)。
このへんHDD単体のみを対象にしたスペックシート通り、というわけにはいかないようです。
ともあれこの省電力化計画は大成功ということで良かったです。
ATX電源が入っていたスペースがぽっかりと空いてしまったのでまた折りをみてかっちょいいPCケース作りたいですね。というかファイルサーバは普段ほったらかしですから段ボールPCでいいような気がしてきている今日この頃です(笑)。
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