シャワーヘッドマウンターを作った
お風呂場でシャワーヘッドを壁の上の方に留めておく器具、あれは何と言うのでしょうか。一応シャワーヘッドマウンターと呼んでいますが、正式名が別にあるかもしれません。
我が家にはそんなハイカラ(!)なものはないので今まで風呂釜本体のみにしか留めておけなかったのですが、この度庭の枇杷の木を思い切ってばっさりと短くしまして、その幹で作りました。
枇杷の木から切り出したところ。いやー、僕とだいたい同い年の枇杷の木なんですが、めちゃくちゃ詰まってて堅い! これだけ切り出すだけでも大変でした。枇杷の木は家具には出来ないと聞きますが、これだけ堅ければ何か作れるんじゃない、という感じ。
なぜわざわざ切り出すような面倒なことをしたかというと、板を2枚合わせて作るような、接合部があるものは風呂場のような多湿な環境では脆いだろう、という予想から。錆びるものは使えませんし、接着剤は以ての外、ステンレス製の螺子でも「多湿による膨張→乾燥による収縮」を繰り返していたら馬鹿になりそうです。そういうわけで元の幹をそのまま利用しようと。
それとそもそも市販のを利用しないのは、壁に固定の為に穴を開けないタイプは吸盤固定式で、「それって絶対経年で落ちるじゃん」という理由。あの吸盤が外れて掛けてあるものが全部落ちるの、こう言ってはなんですがものすごく腹が立つのです(笑)。漫画だったら絶対「ブチッ」っていうキレる擬音が入るレヴェル。シャワーヘッドがあの高さから落ちたら割れそうですしね。
シャワーヘッドをはめる穴ですが、まず 8mm くらいのドリル[#1]で穴をいくつか開け、あとは彫刻刀で地道に削っていきました。
最初作ってから数日経った頃、木が乾燥してきて穴が歪になり、シャワーヘッドがはまらなくなりました(生の木を使ったため。一応予想はしていた事)。それでもう一度削って調整し今に至ります。今のところ更に歪んではいないみたい。
竿(園芸用の支柱)を渡してタオルなどを掛けているんですが、そこに設置。4つ穴を開けて一本の紐を後ろでクロスさせ結んでいます。既に一ヶ月近く使っていますが、これだけでも落ちる心配はなさそう。
そしてシャワーヘッドをマウント。重みで下を向くのは予想外の動きでしたが^^; これが図らずもいい塩梅です。
こうやって高所からシャワーを浴びたのはプールのシャワー室などを除くと初めてなんですが、めっちゃ便利ですね。立ったまま顔や頭を洗えるし、後ろを向けば背中を流してくれる! ちょっとしたアイテムですが、非常に快適です。
木を切り出して同様に作るのは結構大変(面倒)なのでお薦めというのは難しいですが、吸盤式の市販のを利用しなくても、例えばシャワーヘッドに紐(片方も輪っか状に)をつけ、それをS字フックのようなものに引っかけるとか、大きな洗濯ばさみ(4つ足状のタイプ)をぶら下げておいて、それでホースを掴むとか、考えてみると色々と他にもやりようはあるんじゃないかな、と思います。
立ったまま顔を洗うのは癖になります。出来そうな感じでしたらぜひ。