トイレのドアノブを作った
手製ドアノブ。
トイレのドアノブ…? このあいだも作ってなかった? と思われたあなた。あなたは正しい。だけどそれは正確には「鍵」部分でした。
トイレのドアの鍵を作った : *n.on.log – January 12th, 2012 (作ったのは昨年末)
以後調子よく使っていたのですが、先日何の前触れもなくドアが開かなくなりました。
金属製のドアノブ本体は以前のをそのまま再利用していたわけですが、このノブ部分が完全に壊れたようで回らない。回らないということはノブの回転機構と連結している引っかけ部分が引っ込まなくなった、ということで完全に閉じ込められたわけです。
そう、閉じ込められたのです。僕が。
まぁそれが不幸中の幸いというか(笑)、他の人だったり朝の忙しい時間でなくて良かったな、と。狭い窓からどうにか脱出はできたのですが流石に参りましたね。
兎に角、鍵が壊れた去年の時点でドアノブ全体も相当草臥れていた、ということのようです。
そういうわけで今度は鍵だけといわず、ドアノブ全体を作ることにしました。ポイントは以下の3点。
- ドア本体には出来るだけ傷をつけない。ドアに直接ネジ止めするなどの固定方法は避けたい。
- 鍵機能もつける。鍵は前回と同じように緊急時の観点から、トイレの内外からアクセス出来ること。
- 素材は木材など。金属は可能な限り使いたくない。また出来るだけお金をかけない。体力とアイディアはタダである。
横から。
トイレの中から。鍵をかけた状態。
鍵部分。竹を使っています。竹って風流ですなぁ。
部品を外した状態。
固定はネジ2本です。ドアノブの入っていた穴をそのまま使い、挟み込む状態で固定するのでドア自体には一切の加工を行っていません。すばらっ!
鍵の内部機構。輝かしいローテクですね。留めてるのはタコ糸。
作業時の風景。
左の曲がった太い枝がノブ、手前の板が円形版、奥の木片は結局使っていません。
制作時のメモ。
「杉」とありますが、サイズが合わなかったので却下。
鍵部分については図のとおり、当初は鍵となる木片に穴を空けて竹を通そうかと思っていたのですが、どうもピンと来なかったので放置。最後の段階になって「紐付けでいいじゃん」と \ピコーン!/ となったのでした。
ノブとなったモチノキ。絶妙な曲がり具合でまさにこのドアノブのために取っておいた、という感じ。
まず余分な枝を落とし、皮の表面をヤスリがけ。ガサガサを落とします。
それからもう少しヤスリがけすると、皮のいい表情が出てきます。もっと削ればまっさらになりますが、木の表情を活かしたかったのでこのくらいに。椿油で磨いて艶出ししました(1枚目がヤスリがけが終わった状態、2枚目からが艶出し後)。
ノブとして掴みやすい角度になるよう切断して、円形板とボンド付け。
なかなかいい感じに出来ました。ノブも握りやすく、シンプルな作りなので、また何かあってもいくらでも修正がききます。何より手作りは遊び心入れられるのでやっぱり楽しいですね。
ドア自体に固定しているわけではない(挟んでいるだけ)なので、動かそうと思えば円形版が僅かですが動きます。支障はない範囲ですがそこの安定感はもうひとつ工夫の余地がありそうです。中の2本の固定棒に引っかけを作ればぐらつかないかも。
目標のひとつ、できるだけお金かけないという点について。
ノブのモチノキ、鍵の掴みの竹は庭で育ったもの(を何年も前に切ったのを取っておいた)。
円形版と鍵は手持ちのパイン集積材。固定のネジ、ドアの小口にはめた MDF 板も手持ち。
ということで購入費用はなっすぃんぐ。すばらです!
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