Qが導くシンジの決断

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を先週観てきました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 公式サイト[evangelion.co.jp]

(以下、ネタバレはしていませんが、物語の内容には触れています。)

世間には疎いのでどう言われているのか分からないのですが、私としては「なんかよく分からん! 次を観ないとなんとも言えん!」というところです(笑)。
ヱヴァ新劇場版は雅楽などで遣われる「序破急」(「起承転結」の3段版みたいなもの)に準えたタイトリングをしていましたが、ここに来て3作目を「Q」としてきました。

私は TV 放映版を観ているのでどうしても「何が変わるのか」という視点が入ってきてしまうのですが、ここにきて TV 放映版は(新劇場版を観る上では)忘れた方がいいのかもと思いました。それくらい別物になりました。比較するのはむしろ混乱の元になりそうです。
今のところ次作で完結ということなので、結局のところそれを観ないとなんとも言えないなあというのが正直なところです。

それでも敢えて言えば、今回一番変化しているのは主人公のシンジですよね。TV 版では徹頭徹尾逃げることで己を保っていたシンジですが、新劇場版では驚くほど積極的というか、「自分で決断する」シンジになっています。
TV 版でのその象徴は、物語後半でよく出てきた深層心理を吐露する電車の中のシーンだと思うのですが、逆に新劇場版では行動を起こそうとするシンジに周りが「やめろ」という逆の構図が基本に据えられています。プログラム[ 1 ]に収録されていたインタヴューでも触れられていましたが、本当に多難な少年ですね(苦笑)。
それどころか、シンジが行動を起こせば起こすほど事態は最悪のケースへ転がっていく。徹底的に叩きのめされたシンジが次回何を決断するのか、そこが楽しみです。

今作ではクルーなどで初登場人物[ 2 ]が多いのですが、ここはファーストインプレッションとしては「んんー」というところ。私はもともとプロフェッショナルな人物というか「切れ者」が好きなので素人の延長線上のようなキャラクタには「なんでこんなヌルい奴が重要部署にいるんだよ」と思ってしまうのです。「うおー、こいつやりやがったw」みたいな、見せ場やかっこいいシーンが次回ちゃんとあればいいなと。

  • Posted at 22:35 on Dec 02, 2012
  • | No comments yet

Response

  • 現在、この投稿へのコメント/トラックバックは受け付けていません。