新宿高島屋 『大学は美味しい!!』フェアが面白い

第7回『大学は美味しい!!』フェア
新宿の高島屋、11階の催会場で「第7回『大学は美味しい!!』フェア」が開催されています。期間は5月28日から6月3日まで。
初日の今日、時間が少し出来たので行ってきました。これが楽しかった!

第7回『大学は美味しい!!』フェア[takashimaya.co.jp]

第7回とのことですが初めて知りました。こういう最新の研究技術と食べ物という身近なものが密接に関わり合っているというのを肌で感じられる機会はいいですね。これからも続くといいなと。

パンフレットをスキャンしたもの。
パンフレット 1
2460×1750, 1.88MB

パンフレット 2
2460×1750, 1.83MB

一言で言えば「大学版の美味いもの市」です。
食べ物関係で大学というと農大や水産大などを思い浮かべますが、この『大学は美味しい!!』フェアが面白いのは工学系や経済系、社会系などストレートには食べ物とは結びつかないような学部も参加していること。
私が気になった商品のひとつが筑波大学のプリン、ブディーノデリーゾ。これを作ったのは「食品・バイオマス工学研究室」だそうです。工学研究? と思い説明を見ると

穀物をマイクロレベルまで粉砕する技術で玄米を液状にし、プリンの原料に使用。もっちり食感で、玄米の栄養もたっぷり。

とあります。プリンなのになんか最先端なテクノロジーの匂いがします。プリンなのに!
さらにブースでもらったリーフレットには更に詳しい説明が。

マイクロウェットミリング製法による農産物の粉砕液化

マイクロウェットミリングとは
原料を水と共に供給して粉砕することにより,微粒化が促進され口当たりがよくなります.また摩擦熱の発生が少ないので,熱に弱い成分を保持できます.

ライススラリーをたっぷり使ったブディーノデリーゾ
栄養豊富な玄米をマイクロウェットミリング製法により液化したのがライススラリー.ブディーノデリーゾはこれを使ったプリンタイプのスイーツです.ライススラリーは均質性・流動性があり,工場的生産も可能です.

マイクロウェットミリング製法による無駄のない健康食材の加工
種子や果皮も微細化できるのがマイクロウェットミリング製法です.野菜や果実をまるごと液化できるので,フードロス対策にも有効です.

その製法で作った玄米プリン。食べてみたいでしょう?
食べてみました。これがほんと美味しい。もっちりで玄米の香ばしさが活きてる。
私は以前、米粉をホットケーキの生地に混ぜると綺麗に焼けると聞いて、家にあるミキサーで米を粉にしてみようとやってみたことがありますが、なかなか粉にならないです。粉砕できない欠片がたくさん残るんですね。ツブツブ感のある新食感なホットケーキが焼けてしまった。
米は小さく硬いので均一な細かい粉にするのは難しいそうです。


ブディーノデリーゾの他に買ったのは以下の3つ。

東京家政大学短期大学部・栄養科 「豆乳プリン ~ほうじ茶ジュレのせ~」
世界初の新豆乳クリーム「濃久里夢(こくりーむ)」と、ほうじ茶の絶妙バランスで、風味豊かな和スウィーツに。乳・卵不使用です。

東京家政学院大学・生活デザイン学科 「季結月最中」
地域連携し、神奈川・葉山夏蜜柑を使用。酸味をいかしながら、柔らかな甘さの白餡で仕上げた最中です。

石巻専修大学・経営学部 「サバだしラーメン」
石巻・飯野川地区で昔から料理に使われていたサバだしをベースにした、あっさり系の塩ラーメン。

このうちラーメン以外は早速いただきました。ほうじ茶のジュレ(フランス語でのゼリー “jelly”。元々は「凍らせたもの」の意でイタリア語のジェラートも同語源らしい)って初めて味わいました。これがなかなかいい。香ばしさがあり、上品な味わい。和風と洋風の見事なマッチングですね。この辺の発想がやはり若者だなと。
夏蜜柑の最中も美味しかった。こんな爽やかな最中は食べたことがありません。普段から食べたいと思った逸品。

見ていて思ったのは、現在、技術とマーケットのホットキーワードは「米粉」と「地域との連携・地域の活性化」なのかなと。米の消費拡大を、などと聞きますが新しい技術で米粉を低コストに色んなものに応用できればそれだけ商品の幅が広がります。そのうち米粉の天ぷら粉とか出てくるかもしれませんね。
そして地域の産物を魅力的な商品にし、全国へ売り出す。こういう「美味しいだけではだめ、魅力的で話題を呼ぶ新鮮さを併せ持ったもの」というのはフレッシュな発想がキーになりそうです。実に面白い。いい刺激を受けますよね。ブースを歩いてるだけでこちらも感化されて色々アイディアが湧いてくる。


パンフレットに載っている以外にも各ブースでは色々売っているので、ほんと見るものが多くて楽しいです。東京近郊の方は是非に。
今回はあまり時間が取れなかったのですが、期間中また行ってみたいなと思いました。

  • Posted at 01:09 on May 29, 2014
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生分解性プラスティックの威力を見た

生分解性プラスティック
「生分解性プラスティック」というものをご存じでしょうか。微生物などにより分解されるプラスティックのことです。最終的には水と二酸化炭素に分解されるようですよ。Wikipediaの項目が興味深いです。

生分解性プラスチック – Wikipedia

冒頭の写真はその生分解性プラスティックです。PC用のDVDドライヴを買い換えたので、元の箱にしまおうと思って開けたらこのようにボロボロになっていました。

触ると砕けていきます
触ると砕けていきます。

箱の底には粉が溜まっている状態
箱の底には粉が溜まっている状態。

びっくりしたので買った日を確認してみました。2007年10月でした。(領収書などすべてPDF with OCR化してるので検索できるのです。バンザァーイ!)
つまり3年半経過していたことになりますが、このあいだずっと空の蓋付き靴箱に入れて保管してきました。日光や埃には一切触れていません。空気に触れているだけでここまで劣化するとは知りませんでした。

箱の記載
箱の記載。通常のプラマークがついてます。普通のプラと同じように再利用はできるようです。

前述のWikipediaにも書かれていましたが、確かに耐久性はないので、生分解性プラスティックの袋は大事に保管せずにさっさと使ってしまったほうがいいかもしれないですね。

新しく購入した方には使われていませんでした
同じPioneer製のドライヴなのですが、新しく購入した方には使われていませんでした。(生分解性プラスティックの記載がないので使ってないのだと思う。)
Pioneer製ドライヴは環境に気を遣った素材を積極的に使用している印象がありますが、今回袋に使ってないのだとしたらなんでやめちゃったんでしょうね。「ボロボロになってるじゃないかゴルァ!」みたいな声があったのでしょうか。

生分解性プラスティックはコスト高なのだと思いますが、ポイ捨てになる可能性のあるポリ袋はすべて切り替えてもいいんじゃないかなあ。
そういえば一時期炭酸カルシウムを添加したプラ袋がありましたよね。すぐ白くなって結構弱い袋でした。最近見なくなったなと思ったらそれほど必要性がなくなりやはり徐々に減ってきているようです。

ゴミ袋 – 添加物 – Wikipedia
炭酸カルシウム入りゴミ袋のメリット・デメリット – 自然環境問題 – 教えて!goo

それにしてもこういうの見ると生分解性プラスティックを用意して、植木鉢などの土に時間差で埋めて観察したいですね。一週間、一ヶ月、三ヶ月経過などを並べて様子を見てみたい。やはり腐葉土などがいいのでしょうか(笑)。

  • Posted at 02:02 on May 07, 2011
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