音楽座ミュージカル「泣かないで」

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高校の後輩、Raynaさんの出演するミュージカル・「泣かないで」を観てきました。プレヴュー公演の初日、関内ホールにて。(公式サイト

ものすごくよかった。
原作は知らなかったけれど、それには関係なくその世界に入りこめました。素晴らしい! 自分は大満足のオーヴェイション。

不思議なのですが、終演直後より時間が経つにつれて胸のチリチリ感が増えてきて、あとを引く作品です。すごく上質なチリチリ感。
そして主人公の森田ミツの優しさがひしひしとこちらににじみこんでくる感覚。乾いた土に水がしみこむような。そのミツを演じる今津朋子さんがすごいんだわ、ほんとに。鳥肌が立つほどに。

そしてバンドがまたすごい。照明もかっこよくて、ミュージカルって総合芸術だなと改めて実感しました。(ワタクシ、高校では演劇もかじってました。)

素晴らしい舞台に出会えたことに感謝。
Raynaさんもこれからもどんどん成長してゆくことでしょう。素晴らしい女優さんになることを僕も楽しみにしています。やっぱり同年代ががんばっているのを見るのってすごい元気をもらいますね。俺もがんばるぞよ。ありがとね。

あと舞台もクラシックコンサートのようにS席がいいですね、やはり。高いけど。
今回はA席ですごくいい席だったのですが、役者さんの顔まではよく見えない。今度からがんばってS席にしようと思います。

現代植物画展覧会

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先日、東京・新宿、損保ジャパン東郷青児美術館にて開催されている「現代植物画の巨匠展 -ボタニカル・アートのルネサンス-」に行ってきました。
これはおすすめ! 7/2(sun)までです。ぜひっ!!

簡単に言えば、花はもちろん身近な植物、野菜等を学術的資料として緻密に描いた作品展です。この緻密さが半端じゃない。言葉を失います。感動です。

普段なにも気にすることのない植物や野菜が、こんなにも素晴らしいものだったんだ、と「がつんっ!」と気づかされます。
本当に無駄なものはこの世界にないのだ、と実感します。どれもすべて言葉を失うほどに素晴らしい。

とくに私は植物が好きなのでもうたまりません。一日中いられます。(笑) もう一度観に行こうと思っています。ここ数年で一番のヒットです、この展覧会は。
絶対にこの展覧会(つまり原画)で観ることをおすすめします。

そしてまた創り手として感じるものもあります。
それは、こだわりにこだわった、つまり極限まで追求したときに、人を感動させるものが生まれるのだ、ということです。
もちろん観る側(作品を受け取る側)にその作者のこだわりがすべて伝わることはない。だけどそこまで達しないと本当の感動は生まれない。それをひしひしと感じました。

ちなみにこの損保ジャパン・東郷青児美術館には、フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」があります。この植物画展のチケットでそれも観れますよ。

最近買ったCD

何枚かたまったので一挙に紹介。

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坂本龍一 “Bricolages”

2004年発表作品”CHASM”のRemixアルバム。ここでもノイズを全面にフィーチャーしてます。ここまで切り刻んでくれると快感ですなぁ。トリップできます。
坂本作品、コンプリートしたいです。あと数枚。

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NIGHT STORIESのエンディングBGM

この春に半年という短い時間で終了してしまった、J-WAVEの深夜番組”NIGHT STORIES”(NS)。
水曜日担当の大貫妙子さんのNSは大変素晴らしかったです。

しっとりとした番組で、素晴らしい音楽を毎回たくさん聴けました。大貫さんに感謝します。短いあいだでしたが、ありがとうございました。
またいつかどこかで大貫さんの番組に出会えることを楽しみにしています。それまでどうぞお元気で。

この大貫さんのNIGHT STORIES。
いつもエンディングのBGMにかかっていた曲があります。少しノイズがかったピアノにゆったりなビートが乗った、切ない曲。
これが気になっていたのですが、BGMなためJ-WAVEの曲目リストに載らない。ならばと検索の鬼になるのですが、ググれどググれど曲名が出てこない。
オープニングに触れていた方は何人かおられたのですが。(ちなみにオープニングはrei harakami、”come here go there”だったと思う。)

でもどうしても知りたくて最後の手段とダメもとで2ちゃんねるのNIGHT STORIESのスレッドにて尋ねると一発で教えていただきました

久々にネットの素晴らしさを肌で味わいました。ビューティフォー! 本当にありがとうございました。FPMは以前から好きなので「つながってる…!」という。

そして今日、ラフォーレ原宿のHMVで買いました。
Fantastic Plastic Machine、”Sound Concierge #401 “Do Not Disturb” for your lonely midnight”。
9曲目に入っている、藤原ヒロシさんの”Natural Born Dub (Riverside Christmas Remix)”。

この曲はこちらで試聴できます。
これは藤原氏のCDからですが、7曲目のやつです。これも欲しい…。

これが午前3時を前にして流れ出し、大貫さんが締めのあいさつをするわけです。

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Fantastic Plastic Machine Sound Concierge #401 “Do Not Disturb” for your lonely midnight

私と同じような方がおられるかもしれませんので、検索に引っかかるように書いておきます(笑)。
J-WAVE、NIGHT STORIES(水曜日、大貫妙子)、エンディングBGMの曲名。

視点の転換

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チャールズ M. シュルツ スヌーピーたちの心の相談室(1) 楽天家になる法

先日買った”PEANUTS”の文庫本、「スヌーピーたちの心の相談室(1) 楽天家になる法」を読みました。まともに”PEANUTS”を読んだのは初めてでしたが、彼らに魅了。

なにを解決するわけでもないし、なにかを追い求めているわけでもない。
ハッピーエンドが待っているわけでもないし、なにか揺らぐことのない信念があるわけでもない。

それでも一話・数コマの中の彼らのなにげないやりとりは、読み手の心にすーっと入ってきておだやかな空気を残して消えていきます。
そしてふと気づくと「そうだよな」と見逃していたなにかに気づいたりする。
それはあるいは視点だったり。なにかの基準だったり。大したものだと思っていたものが大したことではないように見えたり。

でもそれらは登場人物たちが訴えかけるのではなくて、読み手(つまり自分)が読んでふと湧きあがってくる感情。
直接自分に対しては出てこない思いや考え方が、スヌーピーたちに向かって芽生え出て、「あ、これは自分のことではないか」と気づく。不思議。

おすすめです。読んだのはシリーズもののようなのでほかのも読みたいなと思いました。
スヌーピーとウッドストックのやりとりがほのぼので好きです。

  • Posted at 22:51 on May 24, 2006
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