名言

自分はいわゆる「名言集」のようなものが大好きです。圧倒的な説得力。かっこいいです。

文芸ジャンキー・パラダイスさんのところに掲げられている、「3日おきに更新・人生の名言」。昨日掲げられていたのは、インドのことわざ。

貴方が生まれたとき貴方は泣き、貴方の周囲の人々は喜んだ。
貴方がこの世を去るときには貴方の周囲の人々が泣き、貴方のみ微笑むように。

こういうのを読むと、「うんうん、俺もがんばらなあかん」と思います。もっと名言を読みたい! というかたは、文芸ジャンパラさんで「101匹名言大行進」という素晴らしいページがありますのでぜひご覧になってみてください。引き込まれて時間が経つのがあっという間です。

また、自分が2ちゃんねる系サイトで唯一チェックしている2ちゃんねる観測衛星さんでも名言スレが紹介されていました。その中で個人的にベストヒットは、

永遠の命があると思って夢をみて
今日限りの命と思って行動する

でした。うんうん、そうだよな。すべては夢から始まる。その夢のために今日がある。
“今日”という一日に無駄なものはない。どんなにひどい“今日”だとしても、またどんなに素晴らしい“今日”があったとしても、それらはすべて公平に“明日”につながっている。無駄なものはないんだ。

自分にとって「名言」ってのはかけがえのない友のようなものです。私の数ある夢のひとつに(いや、ふたつに)、

・名言集に載るような名言を残す
・一回くらいは「流行語大賞」に選ばれる

というものがあります。
でも最近思うんですけど「経験」に勝るスキルってないような気がします。一朝一夕で名言は生まれないですね。

12月26日 午後5時15分

やはりこういうのは予兆なく訪れるものですね。自分が少し上の世界へ引き上げられた実感があります。

たったひとり 僕ひとり
どこかに取り残されてしまったようだ
だいたいここがどこかも分からない

人々がみんな忘れた
大昔のヨブのように
どこまで行っても ひとりぼっちだ

スターバックスの堅いポテトチップが
柔らかい僕の心に突き刺さり
その傷口から
どうやら涙が出てきたようだ

のどが苦しくて
歯を食いしばって
息がとても熱い

コーヒーの味なんて
なにも分からなかった

僕が空高く投げたボールは
余分のない弧を描き
何度かはずんで
少し転がり 止まった

いつの間にか陽は沈んで
ここはとても暗い

すっきりして非常に気分が良いです。ここまで自分の文章に救われたのはずいぶん久しぶりのような気がします。

  • Posted at 21:40 on Dec 26, 2005
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ターシャ・テューダー

友だちのおすすめでずーっと観たかった、NHKの番組、「喜びは創りだすもの~ターシャ・テューダー四季の庭」。

先日の土曜日、やっと観れました。ほんと感動。自分が今まで考えていたこと(小説でも書いたこと)をターシャも言っていて、自分自身とすごく重なる部分がたくさんありました。泣けた…。

彼女の言葉をいくつか紹介します。

何百もの球根を植えるのは大変
でも花の咲く日を思えばね

せっかく芽を出したチューリップが
おそ霜にやられることもあるの

それでも植物の成長は
辛抱して待つ価値があるわ

最近の人は辛抱することを嫌うけど
庭造りにも人生にも必要なものよ

それに必ずしも 辛抱だけじゃないわ

待っている間
ずっとわくわくしていられるのよ

球根がシマリスに食べられないか
ハラハラしながらもね

———————-

春は必ずめぐってくるの
楽しいことは それを待つ喜びも大きいのよ
想像力を枯らしてはだめ
どんな厳しいときも
幸せは心の持ちかたにあるのだから

———————-

人は物事の悪い面ばかり考えがち
だけど それは間違っているわ

この美しい世界を楽しまないなんて
ばかげてるわ

私にはすばらしい息子や孫や
お嫁さんたちがいてくれるから

大好きな庭と絵に打ち込めるの

怠け者かもしれないけど
この年なら許されるわよね

今が人生でいちばん幸せよ

― ターシャ・テューダー

g20051128.jpg
「ターシャ・テューダーの世界 ― ニューイングランドの四季」

「えりまき」

しし座流星群で空眺めているときにつくったやつ。

「えりまき」

流れ星
見ようと 思って
えりまき 首に巻いた
懐かしい 香水の 香りがした

なんだかな
君はいないのに
君の匂いが するなんてな

流れ星
見るたび
君のこと
思い出すかな

  • Posted at 13:15 on Nov 19, 2005
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「光」

ふと自分の詩集を見たら、こんな詩が載っていました。今年の6月に書いたものだけど、すっかり忘れていた。優れたものではないけれど、まぁ正直に書かれていたので紹介。

「光」

光が影をつくり出す―
僕はそう思っていた
光なんて ひどいやつだと思っていた

ある日 僕は意識の草原に行き
流れる風を受け、突き抜ける空を眺めた
―そう、気づいたのだ
僕は間違っていた

光は光として 光を放っているだけであり
なにも生み出してはいない
影を、闇を生み出していたのは 僕自身であったのだ

大気を汚し、生命を吸い取り
汚物と影を生み出す生き物

透明な自分… 消えそうになるときは
この星のグラウンドに立ち、大地を見よ
そこには お前が生み出した 影が伸びている

僕にできるのは
光を受け、影を生み出しながら
ここに立ち続けることだけなのだ

光を受ける限り 払わなくてはならない代償
それが嫌なら 影を捨てよ
光は今、世界の裏側に 輝かしく降り注いでいる

  • Posted at 02:05 on Nov 17, 2005
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