アルコールを断って一ヶ月
かき氷用の苺シロップをソーダで割って。この夏お気に入りのデザートドリンク。先にシロップを入れてソーダを注ぐと色が2層になってとても綺麗です。
正確には7月末からですが、8月からアルコールの類をしばらく(とりあえずは12ヶ月間)断つことにしました。この一ヶ月間は一滴も飲んでいません。
かねてよりアルコールにはどちらかといえば強い体質で、ビール・日本酒・ワイン・紹興酒などでは底知らずでした。逆に焼酎とウィスキーはあまり合わないようです。「合わない」というのは「酔いやすい」ということですが、今思えば焼酎をロックでボトル空ければそれは酔うかもしれないな…。
でも経験上酔うかどうかで大事なのは結果的な摂取量じゃなくてペースですね。自分のペースさえ見極めて守ることが出来れば、(時間が許す限り)いくらでも飲めるものです。いわゆる「お酒が飲めない人」にとっては一口のビールがすでにオーバーペースなわけです。そんな方でも例えば文字通り一滴ずつ6時間にわたって飲めば、その「一口分」が飲めるかもしれない、ということですね。
だからお酒を飲める年齢になったらまずは自分のペースを把握した方がいい。失敗しても恥ずかしくない家族内で飲んでペースを割り出していく。できれば色々な機会にわたってお酒の種類も試すといいです。ビールは大丈夫だけどワインはダメ、とか個人差があるので。ちゃんぽん(ビール飲んでから日本酒へ移行などといった複数種類のお酒を飲むこと)は単独を飲み続けるより酔いやすくなるので最初のうちはやめておいた方が無難です。
失敗すれば(吐いた、記憶がなくなった、道路で踊った、等)それは「ペースが速すぎた」ということ。そうして少しずつ「このペースなら大丈夫」というセーフエリアを自分の中に作り出すこと。これは何が何でも外で飲む前にやっておくべきです。冗談じゃなく命に関わりますからね。(ペースが速すぎた、というのは急性アルコール中毒になりかけた、ということです。)
さて、アルコールに強いからお酒が好きかというとそういうものでもなく、あまり飲むことに関しては「好き」ではありませんでした。自宅でも週に2,3回サッポロ黒ラベルを一缶飲む程度。(2日連続で飲むことは今までも避けていた。)ビールでは黒ラベルが一番好きです。
お酒って眺めていて綺麗だし、料理に合うお酒というのはおいしいものです。
それでも今回、しばらくお酒を飲まないことに決めた理由はこんな感じ。
・「お酒」自体に罪はないが、「お酒を飲む人」になりたくない、と思ってしまった。「銃が人を殺すのではなく、人が人を殺すのだ。」と同じ理屈。お酒は人を傷つけない、酒飲みが(無意識に)人を傷つけるのだ。
・自分はいくら飲んでも酔っぱらわず、むしろ冴えるタイプなので酒が饗される場の周囲との温度差が苦痛になった。これなら飲んでいない方がマシだ。
・成人して以降、お酒を一年間まったく口にしなかった期間は今までにないので、ここで試して「お酒は習慣ではなく意図的に飲む人、お酒がなくてもまったく構わない人」であることを実証したい。
というわけで一ヶ月経過ですが、「これってひょっとしてどうでもいいことなんじゃないか」と思うくらいになにも変わらずですね。(笑) もうちょっと「飲みたいなあ」という気持ちが出るかなと思ったのですがさっぱり。どうやら本当に飲むのはあまり好きじゃないみたいです。お店のワインセラーをうろついて眺めているのは相変わらず楽しいのですが。
ちなみに料理もそうです。食べることより、ずっと作っていたいタイプ。「これには辛口の白が合うな」とか「かー!濁り酒があったら最高だね!」とか分かるのですが実際には飲まない。もったいないというか、うまくいかないものですね。
え?料理人にジョブチェンジ? お店やると「廃棄」に耐えられそうにないのでやりません! 料理人で一番すごいのはあれに耐える精神力というか考え方だろうと思います。新人時代にたたき込まれるのかなぁ。