ロシアンティーがうまい
通はお茶の中に入れない。
「ロシアンティー」というと、私も以前はそうだったのですが、紅茶の中にジャムを入れたものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。それで試してみたことはあるものの、正直パッとしない。あえて入れて飲むこともないかなぁ、という印象でした。
それが大いなる間違いだったと知ったのは2012年に放送されたアニメ、「GIRLS und PANZER(ガールズ&パンツァー、通称ガルパン)」。書道や華道、茶道と並び伝統ある淑女の嗜み「戦車道」のある世界のお話なのですが、ここには世界各国の戦車と、そのお国柄をモティーフにした高校が登場します。
第8話「プラウダ戦です!」より。
ロシア(と言うかソ連)をモティーフにしたプラウダ高校の隊長カチューシャ(左)と、イギリスをモティーフにした聖グロリアーナ女学院の隊長ダージリン(右)のお茶会にて。真ん中はプラウダ高校の副隊長ノンナ。
ジャムを紅茶に入れようとするダージリンにカチューシャは「違うのっ!」と止めます。
カチューシャ「ジャムは中に入れるんじゃないの。舐めながら紅茶を飲むのよ。」
そうだったのかーーーーっ!!
以来、美味しいジャムを買うと紅茶を淹れたりしてます。これがほんと美味しいです。日本では最初に甘い和菓子をいただいてからお茶(抹茶)をいただきますが、それと同じですね。ジャムの甘味と香りが紅茶と合わさって、さっぱり流れる。またジャムを口にして…とループにハマります。ロシアンティーっていまいちだったよね、という方は是非お試しを。これが真の姿か! と結構驚くと思います。
Wikipedia を見てみると、正確にはジャムではなく「ヴァレニエ」と呼ばれるものをお茶うけにするようです。ジャムより汁気が多いようですね。
ジャム – ロシアのジャム – Wikipedia[wikipedia.org]
ヴァレニエ – Wikipedia[wikipedia.org]
ですから「ロシアンティー」と言っても「そういう紅茶」があるのではなく、お茶うけとしてジャムのようなものを食べたりもする、というのが正しい認識のようです。
林檎を煮たの(シナモンを少し入れて)とかも紅茶に合いそうですね。