いつの間にか変わってました。左のカードは6年間、ずっと財布に入れて持ち歩いていたのでさすがにぼろぼろに。
しかもカード周りが充実してます。パンフレットと、カードと同じように意思表示できるシール(運転免許証や保険証などに貼ることができるようです)、そしてカードが2枚。
なんで2枚? と思ったのですがパンフの説明では「1枚は自分のために 1枚は大切な人へ渡しておきましょう」とのこと。
これって他人が持っていても本人の署名があれば本人の意志と認められるということでしょうか?
これらがプラの袋に入ってワンセット。ずいぶん変わりましたねえ。以前のカードの時はカードのみが置いてあっただけなのに。
今回もセブンイレブンでもらいました。レジ周辺に見あたらなかったので店員さんに聞くとバイトの子はなんのことか分からなかった様子ですが、店長さんが倉庫から持ってきてくれました。「私ももらっとこ」とか言ってたのでこの機にレジ周りに置くかな?
なんで今回新しくしようかと思ったかというと、考えが変わってきたからです。
6年前に署名したときには、「自分が脳死になったんならもう自分では分からないんだし、好きに使ってくれ」みたいなどちらかというと「その時にはぜひ提供したい」というよりは「どうでもいいよ」的な投げやりともとれる気持ちもあったような気がします。もちろん被提供者にとっては提供者の動機はなんでもいいと思いますが。
思い出してみれば22歳。ああ、あの頃はそんな感じだったなぁと少し懐かしかったです。
そんな気持ちで持ち続けていたのですが、最近新たに考えて、遺される家族の心情も考えておく必要があるなと思いました。
平時には本人の意志と賛同してくれていても、いざその時になったら同じように納得できるかと。脳死というのは不思議なもので、見た目は生きてるように見えるそうです。特に家族にとってみればなかなか「死」とは受け入れられないかもしれない。
結局その時にならなければ分からない問題ですが、ひとつ確かなのは遺される家族にとって「その時」というのは「臓器を提供するかしないか」など考えたくない時間になるだろう、ということです。
それなら少しでも家族の精神的負担を少なくするために、今回は「提供しない」ことにしました。
ちなみに、再考するきっかけになった2ちゃんねるスレッド紹介ブログの記事。
親「脳死は人の死じゃないわ!その証拠にこの子の体はまだ動いてる」 – ギャルゲーブログ
最初のブログコメントの
この問題は、きっと一人ひとり違う答えが出る問題だと思います。ただもしもの時の為に早めに決めて置くことをお勧めします。私は、提供しません。決断を迫られる家族の苦労を知ったから。。。。知らない誰かの命も大事ですが、自分の家族の苦しみを和らげたいと私はおもったのです。
どちらも正しい答えだと思います。ただ早めに考えて、家族に伝えてあげてください、家族のために。
これを読んでがつん!ときましたね。あぁそうか、そういうことも考えなくちゃいけないんだ、俺の考えはその意味では無責任だったかもなぁ、と。
この臓器提供意思表示カードを持ったことがない方は知らないかもしれませんが、「提供しない」意思表示もすることができます。また、「脳死判定後」ではなく、「心臓が停止した死後」に提供する意思表示も選ぶことができます。
もしかしたらまたいつか考えに変化が起きて書き直すときがくるかもしれません。その時にはまたコンビニにもらいに行こうと思います。
意思表示カードの記入欄(裏面)