ポット・コゼーを作った
お手製ポット・コゼー。
ティーポットを保温するためにキルティング素材で出来たポットに被せるもの、あれは「ティー・コゼー」と呼ぶそうです(参照:ティー・コージー[wikipedia.org])。漫画、「ハチミツとクローバー」の巻末おまけ漫画で作ってたシーンがあったような気がします。
さて、うちではお湯を薬缶で沸かして、それを魔法瓶ポットに入れて普段使っています。
お湯に愛を。 : *n.on.log – June 15th, 2007
これは07年の記事なんですが、今年になってずいぶんと重みを持つ記事になってますね。ううむ。
今使っているポット。上記の記事のはパッキンが駄目になったのを機に買い替えました。こちらのほうが落ち着いた感じで食卓にも馴染みます。
魔法瓶と一口に言ってもその仕組みにはいろいろあるようで、保温性能にも違いがあるのでしょうが、この時期になると「冷えるのが早いな」と実感します。朝に沸かしたお湯がおやつ時には温い。一日に2~3回は沸かしています。それでなんとか保温性能を上げることは出来ないかと考えた結果、ティー・コゼーを真似て作ってみたらいいんじゃね? ということでやってみました。
フリースと保冷パックの二層構造。エクセレント!
このフリース、実は元・私のコートで御座います。
おにゅうのマフラー&コート : *n.on.log – December 16th, 2007
もう袖口が濁ってきたので今年は着ずにコゼーと座布団(残り布で母が作るらしい)になってもらいました。フリースの柔らかさ具合はそのままなので手触りはなんとも良いです。
保冷パックを内側材に使用しています。アイスクリームなど冷凍食品を買うときに使うあれです。これを二重にしてポットを包む形にしています。丸いのは底に。
円周部分にも。
底の外観。フリースで使ったのは大きい面の取れる背中の部分(後身頃)。
ポットを入れたところ。
こちらは被せる方のフード。その通りコートのフード部分がちょうど良いサイズだったので利用(笑)。ふわふわがついているのが正面、縫っている辺が首ですね。
ガーゼは蒸気を吸うために。このポットは口からわずかですが蒸気が漏れます。冷えるのが早いのはこれもあるかもしれない。密閉性は低いです。この口に保冷パックがそのまま触れると水が溜まってしまうので、それを防ぐためにガーゼを挟んでいます。
ガーゼと保冷パックを被せたところ。これにフードを被せれば写真一枚目の完成形。
ところがこれ(3段階の被せる工程)が地味に面倒なので、ここはもう少し改良したいところです。保温性能と簡略化という難しい問題。ううむ。
肝心の保温性能ですが、実感するほどに違います。効果あります。実際に温度を測って比べてみたいのですが熱湯を測れるような温度計を持っていません。何度くらいなんだろう。
とにかくコゼーは威力あります。残り布で作れるので、服の再利用にもいいです。おすすめ。
おまけで作り始めるにあたって描いた設計図(笑)。我ながら惚れ惚れするほどざっくりですな。寸法を正しく合わせたのは保冷パックを切るときだけで、布の裁縫は適当にやってます。フード部分、出っ張りがちょうどポットの口に合っていますがこれは偶然です。なぜ出っ張りが出来たのか不明なんですが結果的にはぴったりでびっくり。
左の計算式は円周を求めようと思って間違って面積を求めていたという笑うところです。さすがにこのポットの円周130センチはおかしいと思ったよ…。
ちなみに正しい値を計算後、目の前にメジャーがあるのに気づいて「……。」となりながら測って確認しました。合ってた。