東横線渋谷駅を記念に撮ってきた
東急東横線 渋谷駅ホーム。今年の3月で東横線は東京メトロ副都心線と直通運転となり、渋谷駅は地下駅となります。
渋谷駅は物心ついたときからある種の特別な駅でした。私の最寄り駅は東横線の横浜寄りの駅なのですが、渋谷駅といえば東京方面の終点です。渋谷駅まで来ると「遠いところに来たなぁ」という印象でした。「遠くへお出かけ」の象徴だったわけです。
それと、あとで写真でも紹介しますが、特徴的なフォルムの外壁がとても印象深かった。子どもの頃から電車にはそれほど強い興味を持っていたわけではないのですが、この部分はとても記憶に強く残っています。
2013年3月16日直通運転開始。つまり現在の渋谷駅を見ることができるのは3月15日までです。
もし東横線の渋谷駅を利用されている方がおられたらぜひ今のうちに写真に収めておくことをお薦めします。「別に興味ないね」という方も一枚くらい撮っておくといいと思います。私自身も電車や駅に興味を抱いているわけではないのですが、今までの経験上撮らないと後悔します(笑)。
東横線は2004年の2月にみなとみらい線と直通運転が開始されました。これを機に1月にそれまで地上だった横浜駅は地下になり、高島町駅と桜木町駅は廃駅となりました。
この時は写真に残しておこうという発想がありませんでした。当時体調を崩していたというのもありますが、みなとみらい方面へ電車一本で行ける、ということばかりで「今までの駅はもう見ることができない」ということは思いもしなかった。
それから10年近くが経ち、激しく後悔しています。別に特別な感情はなかったはずなのに、地上駅だった頃の横浜駅や桜木町駅がひどく懐かしい。写真でいいからもう一度見たい。その思いが出てきています。
だから今はそれほど興味なくても、5年10年と経ったときに「前は渋谷駅って地上だったんだよな」と懐かしく思い出すことがあるかもしれません。その時に写真が一枚でも残っていると泣けると思います。それがいつの時代でも写真のいいところだと思います。
後ろの車両から渋谷駅に降りたときのこの景観も見納め。