ハイレゾ音源などの個別 WAV ファイルを一つの CUE で管理する

突然ですがわたくし、ハイレゾ派に転向しました。これからは「CD? ハイレゾに限るだろ常考」とか澄まし顔で言おうと思います。
正直なところ、今までは MP3 の 320kbps とロスレスの聞き分けが出来ない程度でしたので、ハイレゾが流行り始めた最近になっても「自分にはそんなに違い分からないだろう」と思っていたのです。

そんな折、ちょっとものは試しにとハイレゾ音源配信サイトの e-onkyo を覗いてみたところ、アニメ Girls und Panzer のサウンドトラックがあるのを発見してしまいました。あーこれ CD 持ってるんだよねー違い分かるかねー。

TVアニメ「ガールズ&パンツァー」オリジナルサウンドトラック – ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】[e-onkyo.com]

………。

思わず笑ってしまいましたよ。いやーこんなに違うんですね。最初の音でもう分かるほど違います。
まず「音の厚み」が違う。あと「余韻」の伸び方が違う。すごく奥行きを感じます。あと、音がたくさん鳴っている(複数人の混声など)ときもすごく自然に重なるんですね。一人ひとりの表情がちゃんとそのまま残ってる。
今までそんなこと意識していませんでしたが、ハイレゾ音源を聴いてみると「こんなに違ったんだ」と結構唖然とします。


そこで気になっていた音源をいくつか買いました。まず「ラブライブ!」のシングルをいくつか。ハイレゾ音源に「ラブライブ!」が! とアニメ界隈ではちょっと話題になりました。e-onkyo では結構アニソンに力入れているみたいです。

ランティス初のアニソン・ハイレゾ配信!音楽制作プロデューサーにスペシャル・インタヴュー – ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】[e-onkyo.com]

話が前後しますが、私は普段音楽をパソコンから foobar2000 で聴いています。知らない方のためにざっくりと説明すると、foobar2000(略称:fb2k)とは無料の音楽プレーヤーソフトで、超軽快な動作と、自分好みに機能を追加したり見た目を変えたり出来るのが特徴です。世界的に使われていて、私も自分仕様に設定、UI もカスタマイズしています(この記事の後半にスクリーンショットがあります)。
私は CD を買ってくると、まず Exact Audio Copy(略称:EAC)で単一 WAV ファイルと CUE シートにリッピングします。アートワーク画像を一緒にフォルダに置いて fb2k から読み込ませています。

そこで e-onkyo で配信されているファイルはどうかというと、アルバム一枚の音源が単一ファイルではなく、楽曲ごとに分かれています。1曲目の WAV ファイル、2曲目の WAV ファイル、という感じです。10曲のアルバムなら、10個の WAV ファイルをダウンロードする必要があります[ 1 ]
自分でリッピングする場合と違い、CUE シートはありませんから fb2k で管理するために自分で作る必要がある。ところがいつもは単一 WAV ファイルでしたから編集すると言っても曲名やアーティスト名だけで済んだのですが、今回は曲ごとに音楽ファイルも別々ですのでそれを CUE で編集、管理するにはどうすれば良いのん? というのが主題です。前置き長いよ!

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新しいアンプとスピーカーを買った

Denon PMA-CX3
Denon のアンプ PMA-CX3。

Dali Mentor Menuet (Cherry)
デンマークのスピーカーメーカー、Dali の Mentor Menuet (Cherry)。

前記事のオーディオ PC とも関連して、今回アンプとスピーカーも新調しました。
今まで PC からはアナログ接続のヘッドフォンアンプを通してのヘッドフォン視聴が主で、スピーカーから流したいときはデジタル接続で CD/MD コンポから流すというスタイル。それほど良い環境ではありませんでした。そういう面では自分でピュア・オーディオの環境を整えたのは初めてかも。

ピュア・オーディオ[ 1 ]は一定以上は完全に趣味の世界で、たびたびその特異性がネタにもされますが[ 2 ]、逆に言えばある程度までは歴とした違いを楽しめる世界でもあります。
私の条件は「コンパクト」「オールマイティ、声やピアノが綺麗に出るもの、所謂ドンシャリはノー」「アンプとスピーカーで20万まで」。
「コンパクト」は単に場所がないから。アンプ売り場に行って一般的な横長のを見て「無理」と即断する感じです。
「オールマイティ、~」は私は基本何でも聴くので。ただ、ピアノの音や声が綺麗に伸びるのがいい。低音と高音を強調した所謂ドンシャリではなく、中音域が丁寧に出るもの。
「20万まで」というのは最初は「10万まで」でした。あれーおかしいなぁ(棒

予算の予定が狂ったのは、条件一つ目のサイズと関連しています。最初アンプ3万、スピーカー3万レヴェルで探していたら、アンプが前述のようにありえない大きさだった。こりゃ無理だわ、ということでコンパクトなアンプを探してみると。
これがないんですねえ。オンキヨーにはあるにはあったんですが、やけに青色 LED がうるさくて好みじゃなかった。もっと落ち着いた佇まいのが欲しい。
すると目に留まったのが Denon の PMA-CX3。

DENON JP | PMA-CX3[denon.jp]

サイズを見ると「W300×H80×D341mm」。いいね、これなら置けるね。ヨドバシの店舗で見るとそのサイズは際立っていました。

そしてヨドバシ.com の関連商品に挙がっていた Dali のスピーカーも良さげな感じ。

DALI|MENTOR MENUET[dm-importaudio.jp]

とにかくコンパクトサイズで音も美しいと評判。
値段のバランスも奇しくも釣り合っていますし[ 3 ]、この組み合わせでヨドバシへ試聴しに行きました。


いやー、翌日筋肉痛になったね!(即決かよ!

事前調査で分かっていたのですが、ヨドバシでアンプやスピーカーを買うときは店頭の価格も調べた方がいいです。
今回の場合は

デノン(DENON) PMA-CX3 (SP:プレミアムシルバー) [プリメインアンプ CXシリーズ][yodobashi.com] – ヨドバシ.com
店頭:Denon PMA-CX3 86,800円
ダリ MENTOR/M [MENTOR MENUET チェリー ペア][yodobashi.com] – ヨドバシ.com
店頭:Dali Mentor Menuet 110,000円
(いずれも2012年3月現在)

と店舗の方が安かったです。送料は取られますが、店舗に行ける方はオススメ。重いですが、これだけを持って帰るつもりなら可能ではあるので検討の余地ありです。
スピーカーケーブルは店員さんのお勧めで Kimber という会社の KWIK16、メーター1,040円のもの。

KIMBER KWIK16 [スピーカーケーブル 巻きケーブル 切り売り 1m単位][yodobashi.com] – ヨドバシ.com

3m 買って 1.5m ずつの半分に。


一ヶ月ほど聴いていますが、非常に満足です。とにかく美しい。透明感があり、機微に富んでます。
アンプの方はネットの評判だとイマイチという論評が見受けられますが、全然オッケー。不安だったら実際に試聴してみることをお勧めします。ヨドバシカメラだと、オーディオフロアの端っこに試聴コーナーがあります(店内放送の関係で試聴コーナーは大体フロアの外れにある)。

あとラジオチューナーがついてるのも地味にいいです。おまけ程度でも光デジタル入力があれば接続の幅は広がるかなと思いますが、私の再生ソースの主力はアナログ接続なので困ってはいません。

大事な点としてアンプもスピーカーも見た目が美しい。品のある佇まいです。
アンプの赤色 LED がどうかなと気になっていましたが、ギラギラしてなくていいですね。青色 LED よりずっといいです。スピーカーもチェリー色と合わせて暖かい雰囲気に馴染みます。

コンポなどからすると尻込みしてしまう金額ですが、ピュア・オーディオの入門かつ長く使える組み合わせとしていいと思います。
私はプレイヤーはオーディオ PC となるわけですが、そういうシステムとしてもいい感じ。小さいは正義!

  • Posted at 23:54 on Apr 20, 2012
  • | (Closed)

オーディオ PC を作った

オーディオ PC
この写真だけ見ると何のこっちゃですが、中身はただのパソコンです。
巾185 x 奥行き215 x 高さ110(mm) の小型 PC。音楽再生専用の PC として組みました。筐体(ケース)は毎度のことながら自作。

音楽はもうほとんどを PC で管理・鑑賞するスタイルになっています。音楽ファイルはファイルサーバ、再生はメイン PC から foobar2000 にて[ 1 ]
これを以前から音楽再生に特化した PC に再生を任せたいと思っていました。

USB 接続の DAC などで今や手軽にパソコンからの高音質な再生環境を作ることが出来ますが、敢えて「再生専用 PC」を組んだのは、オンキヨーのサウンドカード・SE-300PCIE をどうしても使いたかったから。既に発売時から予約購入してメイン PC で使っているほど惚れ込んでいるサウンドカードです。このカードのために OS も Windows に決定するなど最早主役の扱いですね(笑)。

背面
背面。音響機器っぽく黒にしました。今回は塗装にもずいぶん労力を注ぎました。いつもは木の雰囲気を活かすために塗装なんてしないんですけどね。
アンプとは当然アナログ接続。SE-300PCIE 使ってて光デジタルはもったいないです。ケーブルはこれ。

audio-technica(オーディオテクニカ) AT564A/0.5 [ピンプラグ×2-ピンプラグ×2 0.5m ファイングレード][yodobashi.com] – ヨドバシ.com

使用しない端子のものまで穴を開けていますが、これは端子が出っ張っているため。本当は隠したいのですが、そのためには背面板をより後方に設計するか、端子そのものを破壊しないと駄目だったのでやむを得ず。

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  • Posted at 21:30 on Apr 18, 2012
  • | (Closed)

おすすめヘッドフォン Sony MDR-CD900ST

Sony MDR-CD900ST購入!
Sonyのヘッドフォン、MDR-CD900STを買いました。もう2ヶ月以上使っていますがかなりいい感じです。

もともとスタジオなどでのモニタ用ヘッドフォンだそうです。モニタ用というのは要するに音に余計な味付けをせず、原音再生に忠実であり、文字通り「音を監視する」のが目的となっています。またかなりの大音量でも破綻せずに鳴らすこと。加えて高耐久性も求められます。
対してリスニング用のヘッドフォンは得意不得意の音があり、自分の好みにあった味付け(演出)をしてくれるヘッドフォンを探すのも楽しみだったりします。
# cf. モニタリングヘッドフォンとは – Google検索

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新・萌えるヘッドホン読本

新・萌えるヘッドホン読本
新・萌えるヘッドホン読本。(公式サイト
昨年11月に同人誌として頒布された「萌えるヘッドホン読本」。これは大人気となり、即完売。再販の要望が日本全国津々浦々から(たぶん)湧き上がりましたが、個人出版では限界があり、増刷されることなく商業化を目指しプロジェクトは進んでいました。

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