今日買った本

読みきれていないのに本は増えていきます。今日買った本(雑誌)を。

「FUDGE(ファッジ)」
これは女子向けファッション雑誌。最近は女子向けファッション雑誌コーナーでも平気で立ち読みしてます。(笑)
このFUDGEという雑誌は初めて見たのですがこれがなかなかいいです。テイストがかなり自分好み。
どんなものかというと、白を基調に落ち着いたカラーでまとめられています。ナチュラル&スロウ、というんでしょうか。これはちょっとこれからもチェックしたいと思う雑誌でした。この前はためしにJJを買ったけどその正反対のような感じです。

ぜひぜひ本屋さんで見てみてください! 自分はこういうのが大好きなのです。センスの良さに男も女もありません。
FUDGE5月号、580円です。

「しあわせのねだん」 角田光代
こちらは先日紹介した、「対岸の彼女」の角田さんのエッセイ。
日々の生活の中のいろんなものの値段をめぐるエッセイですが立ち読みして思わず笑ってしまったほどおもしろそうなのでピックアップ。

「ビル・ゲイツの面接試験 -富士山をどう動かしますか?-」 ウィリアム・パウンドストーン
マイクロソフトの面接試験、こういう系の本を以前から読みたいと思っていたのですが今日出会えたのでゲット。
自分の思考力がまったくついていけないレヴェルの話を吹っかけられると自分は妙に興奮します。よだれが出そう。
「…は? どういうこと?」っていう感覚が大大大好きです。こういうのは自分から首を突っ込まないとなかなか出会えません。

「富士山をどう動かしますか?」

「スヌーピーたちの心の相談室 1.楽天家になる法」 チャールズ・M・シュルツ
ピーナッツ、自分は持っていないのですが、以前、NHKの「クローズアップ現代」に取り上げられて以来、読みたいと思っていました。
これは原作からテーマに沿ってピックアップしたもののようですがそれでもピーナッツの魅力に触れられるだろう、と購入。
ピーナッツって人生の核心をふっと見せてくれますよね。曇ったガラス窓をさっと拭いて世界の真実の姿を見せてくれる、そんな感覚です。

どれも読むのが楽しみ。

  • Posted at 22:37 on Apr 14, 2006
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「傷つかなくなることについて」

昨日はひきずることについて書きましたが、そのあとふとんの中で読んでいた、「これだけは、村上さんに言っておこう」(村上春樹)にこんなことが書かれていました。まさにぴったりなもので自分でもびっくり。

この本は、読者からのメールに春樹さん本人が返事を書く、という形式なのですが、春樹さんの返事の部分を紹介します。(P.96、質問140)

そのエッセイでは僕も偉そうなことを書きましたが、このトシになってもやはり人は傷つくものです。嫌なことつらいことはけっこうあります。そういうときには僕にはひとつのチェック・ポイントがあります。それは、
 <自分はこのことによって、誰か第三者を傷つけただろうか?>
ということです。もし自分しか傷ついていないのなら、それはラッキーだったんだと考えるようにします。というのは、自分のことなら自分でなんとか処理できるけれど、他人がからんだことはそんなに簡単には処理できないからです。
そういう風に考えていくと(あるいは考えようと努力していると)、少しずつ強くなっていけます。人生でいちばんきついのは、心ならずも誰かを傷つけてしまうことであって、自分が傷つくことではありません。

ちょっとこれを読んだときは言葉が出ませんでしたね。そうだ… そうだよな、と。
ちなみに、「そのエッセイ」というのは、「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」という本に収録されている、「傷つかなくなることについて」というエッセイです。

それを改めて読んでみたらびっくりでした。以前読んだのがいつだったか思い出せないけれど、前よりずっと心に響きました。そちらからも少し抜粋して紹介します。

この文章を読んでいる若い方の中には、いま同じような辛い思いをなさっておられる方もいらっしゃるかもしれない。こんなことで自分は、これからの人生を乗り越えていけるのだろうかと悩んでおられるかもしれない。でも大丈夫、それほど悩むことはない。歳をとれば、人間というものは一般的に、そんなにずたずたとは傷つかないようになるものなのだ。(中略)
今では誰にどんなひどいことを言われても、友だちだと思っていた人に裏切られても、信頼して貸した金が戻ってこなくても、ある朝開いた新聞に「村上はノミの糞ほども才能がない」と書いてあっても(ありえないことではない)、そんなに傷つかない。もちろんマゾヒストじゃないからいい気持ちはしない。でもそれで深く落ち込んだり、何日もくよくよ思い悩んだりはしない。「しゃあない、そういうものなんだ」と思って、そのまま忘れてしまう。若いころにはそんなことはできなかった。忘れようと思っても簡単には忘れられなかった。(中略)
でも僕はそのときつくづく思った。精神的に傷つきやすいのは、若い人々によく見られるひとつの“傾向”であるだけではなくて、それは彼らに与えられたひとつの固有の“権利”でもあるのだと。

だいたい自分でも気づいているのですが、(こういう面での鋭さはいいのか悪いのか…)やはり今まで誰かをがっかりさせたり、その気はまったくなくとも傷つけたことってかなりあると思います。
こればかりは本当に申し訳ないとしかいいようがありません。ごめんなさい。
もちろん言い分はあるし、誤解とかもあると思うのだけど、あえて弁解はしないです。

それに比べれば自分だけの問題というのは(問題の深刻さという意味では)単純なものですね。
春樹さんの言うように、
「たとえ傷ついても頭にきても、それをするりと飲み込んでキュウリみたいに涼しい顔をしているように心がけ」たいものです。

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村上春樹 「『これだけは、村上さんに言っておこう』と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?」

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村上春樹 「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」

FSS XII、そしてLAST

本屋に立ち寄って衝動買いしてしまいました。ファイブスター物語12巻と靴雑誌、LAST。

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永野護 「ファイブスター物語 (12)」

THE FIVE STAR STORIES(FSS)の最新刊XII。以前兄が4巻くらいまで持っていて、自分が中学生の頃か、読んで衝撃を受けたFSS。
これすごい漫画ですよね。読んでてわけが分からなくなってくるほどぶっとんでる漫画って、「風の谷のナウシカ」の原作と、このFSSくらいじゃないかと思ってます。
ここまで世界を創っちゃうところがすごい。むはぁー。がんばって全巻集めようかな。

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続いて「LAST」。
今回はイタリー靴の特集。イタリー靴好きは必見です。もう最高。見てるだけでにやにやしてきます。(笑)

いいなぁ、欲しいなぁ。多数の写真とともに価格も書かれているのですが、この本を読んでると、7万円とかの靴を見つけると「うわっ 安っ!」とか思うから不思議。
イタリー靴好きにとっては見てるだけで幸せになれる「LAST」vol.7、おすすめです。むっはぁー。

  • Posted at 23:19 on Apr 09, 2006
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“ひきずる”ことの利点

「ひきずる」とよく言います。
過去のことを当事が過ぎても気にすること、気にやんだりすることを指しますが、基本的にはネガティヴなものとしてとらえられているような気がします。

実は、最近考えているのが、この「ひきずる」ということなのですが、それは「ひきずる」ことの利点、「ひきずる」ことの良さ、とはなにか? ということです。

自分はかなりひきずるタイプです。
完全に自分だけの範囲でとどまる単独のミスだとそんなにひきずりはしないのですがなんらかの形で他者が関わる問題の場合、自分でもあほかと思うくらいひきずります。(笑)

どんな些細なことであっても、なにか誤解が生じてしまった場合など特にそうです。
でもいちいちそんなことで「いや、そういうことじゃなくて…」なんて説明などしたくないし結局、誤解が生じたことの後味の悪さだけが残り、かなり長く頭にこびりつくことになります。
相手はおそらく気にしていないし、大概の場合は自分(私)に対する良くはない印象が残ることになるのですが。

ほかにも誰かに対して気分を害させてしまったり、配慮が足りなかったり言うべきではない、もしくは言わなくてもいいことを言ったりしてしまった暁には、ずるずるずるずるといつまでも悶々としてしまうことになります。
さきほども書いたように、自分だけの問題ならばさっと切り替えられるのですが。
種類はちょっと違うかもしれないけど失恋とかもいつまでもじくじくと疼きます。(数年単位で)

あと最近確認したのが、自分とはまったく無関係な人がミスしたり、注意されたり、指摘されたりするのを見聞きすると、やはり自分のことのようにいつまでもつらい気持ちが残る、ということ。本人はそんなに気にしていないかもしれないけれど…。

一般的に、「ひきずる」のはよくないことで、さっさと気持ちを切り替えることが大切だといわれていますが、そこには見方を変えることによっていい面もあるのではないか、と思っています。
何事にも良い面・悪い面は混在するし、その違いは見方が違うだけなのではないでしょうか。本質的なものはなにも変わらずに。

そこで最近考えているのが、「ひきずる」ことの良さ、です。
とりあえず母に聞いてみたところ、「いつまでも悩んでいたほうが人間味が深くなる」と言っていました。
ふーむ、なるほど。ほかにどんなことがあるかなぁ。

欠点というのは、なくしたり直そうとするものではなく、見方を変えてポジティヴに捉えるべきもの、という気が最近なんとなくしてます。

  • Posted at 22:35 on Apr 09, 2006
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