はじめてのファイルサーバ in 自作ケース

自作ケース
去年の夏になってしまいますが、ファイルサーバを組みました。
それまではメインPCの中で全てやっていたのですが、Macとの共有がめんどくさかったり、バックアップがおろそかになっていたりしてどこか不安を抱えながらの運用。そこで一念発起して(匙を投げたとも言う)ファイル管理は作業PCとは分離させようと。

日々使いながら感じたファイルサーバを別に立ち上げるメリットは、
◆ファイルの居場所が一カ所にまとまるので複数PCでの共有が楽。バックアップもしやすい。
◆作業PCがコンパクトになる。

デメリットは、
◆それぞれのPCがコンパクトになるとは言え、台数が増える。
◆利便性を重視すれば、常時(24h/7days)起動させっぱなし。それによる運用コストと環境負荷(の自責の念)。

とはいえ一度このファイル管理の煩わしさから解き放たれると(また「バックアップしなければ」という思いが解消されると)もう元の運用形態には戻れません。

初めてLinuxを触るに当たってこの雑誌がタイムリーで大変役に立ちました。Ubuntuのインストールも付属のものを使いました。

PCfan 2009年7月号
PCfan 2009年7月号 – MYCOM BOOKSのバックナンバーページ
PCfan 2009年7月号 – Amazon.co.jp

初めてUbuntuをインストールする方にはおすすめ。Sambaの設定の仕方も解説されています。

内部外観
構成はこんな感じ。

OS: Ubuntu 9.04
CPU: AMD Athlon X2 4850e (2.5GHz定格) クーラー: Ninja mini (ファンレス)
MB: J&W MINIX-780G-SP128MB (mini-ITX)
VGA: (オンボード)
メモリ: Hynix DDR2 SO-DIMM PC6400 1GB
Boot Drive: Hitachi HTS722010K9SA00 (2.5inch/100GB)
Storage: Western Digital WD10EADS-M2B (1TB) *4

OSにUbuntuを選択したのは、無料と言うことと、未体験のLinuxを触ってみたかったから。
CPUを定格のままで運用しているのは、ダウンクロックしてもアイドル時の消費電力に影響はないことから(このレヴュー記事を参照)。必要なときにベストパフォーマンスが得られないよりは定格のままスタンバイさせておいた方がいいという判断。

4台のHDDには判別しやすいように名前をつけておく
4台のストレージ用HDDはみな同じモデルなので、どれがどれだが判別しにくいため、名前を書いた紙を挟んでいます。
私はいつもギリシャ神話やローマ神話の神々の名前をつけています。理由は、それぞれの神の役割からHDDの役割がイメージしやすいこと、あとは単に物語的で親しみが沸くから。

OSを入れるブートドライヴは都市の守護女神 “Athene(アテーネー)“。
音楽・映像などのデータは芸術の女神 “Muse(ムーサ/ミューズ)“。
それ以外のデータ、写真などは記憶の女神 “Mnemosyne(ムネーモシュネー)“。

ストレージドライヴのうち2台はバックアップ用。(RAIDは使っていないので「手動ミラーリング」。定時に差分をバックアップしてくれるソフトはあるんだろうけどまだ調べてない…。)
バックアップドライヴには木の精霊 “Dryad(ドリアード/ドライアド/ドリュアス)” を付帯させる、といった具合です。
なぜバックアップがドリアードなのか? 切られ倒れても新たな芽を出し復活するからさ!(キリッ

内部背面
内部背面。

外側ケースに組み込んだところ
外側ケースに組み込んだところ。パーツ類を組んだ台座を外側ケースに引き出しのようにはめる方式。

外側ケース
その外側ケース。木材はアッシュ(タモ)材。トネリコですね。(Wikipedia
堅く重いです。切るのも結構大変でした。
背面の2つの穴は、右がVGAケーブル用。左は電源ケーブル用。
ディスプレイとはディスプレイ切替機を介して繋げています。滅多に使わないとはいえ、使うときにいちいち繋げるのはもっと面倒だから。
セパレータは電源からの排気を吸気ファンがすぐ吸ってしまわないためです。

ケース前面カバー
ケース前面カバー。扉式ではなく、はめ込み式です。扉にしても普段開けることはほとんどないので作る手間がかかるだけなんですね。電源スイッチが外にないのも同じ理由です。
この記事の2枚目の写真で、電源の前に青と白の線がありますが、それに繋がってぴょこっと出ているのが電源スイッチ。

パワーランプはコカ・コーラのガラス
そしてパワーランプは(たぶん)コカ・コーラのガラス。これも砂浜で拾ったもの。どこかの国から来たものだったら素敵ですね。
ファイルサーバにはアクセスランプはつけていません。

パワーランプ
パワーランプ。うーん、いい色だ。
作って半年以上経ちますが、今でも夜中にこの明かりを見ると不思議とほっこりした気分になります。


【May 10, 2011 追記】
関連記事:
ファイルサーバを省電力化 – May 9th, 2011

  • Posted at 21:24 on Jan 16, 2010
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