買ってからしばらく経ってしまいましたが、まとめてご紹介。
「珈琲とチョコレートの愛好家による同人誌」と一言で済んでしまうのですが、同人誌を買ったことない人もいると思うので簡単に同人作品についても紹介してみます。
同人誌とは同人(Coterie, 同好会、グループ仲間)による自費出版の雑誌や書籍のことです。自分で頒布(有償無償問わず)する目的でなにかグッズを作ればそれは同人グッズなどとなります。
同人作品には既存作品のパロディや、全くのオリジナルの作品もあります。ジャンルは文芸、漫画、イラスト、フィギュア、ゲーム、写真、音楽、映像と多岐にわたります(同人になり得ないジャンルはないと思う)。
しかし厳密に「同人作品とは何か?」という話になると線引きの難しい部分もあり、「これが同人、こっちは非同人」と言いにくいのが現状です。
でもさわりの解釈として、大まかにいって共通しているのは「個人制作」「自費制作」といったところでしょうか。この点、明治時代の頃のような「同人」とはずいぶん違ったものになっています。
Wikipediaの「同人」の項目には様々な論考が寄せられていますが、同人作品でも商業行為・目的を含んでいるわけで、そうなると「商業作品とは何か?」のように範囲が拡大してしまい話の収拾がつかなくなりますので、ここはざっくりと現代での同人作品とは「個人が作り頒布する作品」と捉えてもらって構わないと思います。
そんなわけで同人誌は街の本屋さんでは売っていません。流通体系がまったく異なるからです。同人誌は基本的に個人で作り、印刷所に印刷・製本をお願いし、頒布(有償ならば販売)します。その目的で開かれる、持ち寄り販売会が有名な「コミックマーケット(通称コミケ)」となります(コミケの他にも販売会はあります)。制作に発生するコストはすべて自腹ですので、せっかくたくさん作っても売れなければ大変なことになるわけです。一般的には「在庫」と呼ばれる、部屋に積まれた段ボール箱の山とか。
販売するものについてはそのような販売会の他にも、お店に委託して販売してもらう形があります。その委託を受けているのが「とらのあな」や「COMIC ZIN」などといったお店です。このようなお店に行けば同人作品がたくさん売っている、というわけですね。私は出したことがないのでどういう委託の流れになるのかは存じませんが、誰でも買うことができます。買う側としては普通の本屋さんと何ら変わりません。秋葉原にはこういう同人ショップがたくさん集まっています。
# 同人ショップについて詳しくはこちら[Wikipedia]。
稀ですが、同人誌で出したものが好評を得、それがオリジナルな作品であれば後に商業誌として出版されるケースもあります。以前紹介したことのある「萌えるヘッドフォン読本」はこの例です。
新・萌えるヘッドホン読本 – June 29th, 2008
と、ずいぶん説明が長くなってしまいましたが、珈琲とチョコレートの愛好家によって作られた同人誌を紹介~。
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