劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前後編を観た

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」を観てきました。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[madoka-magica.com]

前編の「始まりの物語」、後編の「永遠の物語」、ともに TV 放映版を再構成した総集編という形になりますが、これは無闇に新しいエピソードを持ってくるより良かったなと観て思いました。それだけ完成されているなぁと。
合わせて4時間という大ヴォリュームですが、これはねぇ、いいです。全然紹介になっていないですね(笑)。
TV 放映版を観ていない方にもむしろこの劇場版はおすすめです。やはり単純な話として、繋がっているだけでも没頭具合が違います。それだけ濃密な作品なので映画という形はいいなと思いました。

ちょっともう一回観たいくらいです。まどマギって話題になってたけど観たことない、興味はあるという方がおられたら声かけて下さい。希望者には解説がついてきます(笑)。
あと、大変ですが可能なら前編と後編、続けて観ることをおすすめします。劇場のタイムテーブルにもよりますが、間にトイレ休憩くらいのインターヴァルはあるんじゃないかなと思います。

ポストカード
鑑賞時にもらったイラストポストカード。前編と後編で1枚ずつ。これってやはりランダムなのでしょうか。揃えたくなっちゃいますね。杏子(右側の子)がかなり好きなので満足ですが。が! ほむほむが欲しいです…。

あとプログラムが欲しかったのですが、後編がレイトショウだったため、観終わったときには売店が閉じていて入手できず。


「ダーク・ファンタジー」と評されるまどマギですが、魔法少女というアイコンを軸に映されるその世界はまさしく現実そのもの。どういうことかというと、この作品のひとつ大きなキーワードは「因果」です。すべては調和の元にプラスマイナスゼロになる、という黄金律です。
ここまでならよくあるお話ですが、まどマギはさらにその先へ行きます。その調和を破壊する覚悟、まどかの「私、そんなのは違うって、何度でも言い返せます」という意味、そして身を投げ打ってでもあなたを助ける、助けさせてという痛々しいほどの闘い。もうほんと勘弁して下さいと言いたくなるほどの境地です。思い出しただけで苦しい。
一般的にイメージされていた「愛と勇気の魔法少女アニメ」とはかなり違ったものになっています。ぜひ。


横浜ブルク13
横浜ブルク13、シックな内装。

横浜ブルク13[burg13.com]

私は今回「横浜ブルク13」で鑑賞しました。横浜近辺に住んでおられる方なら、桜木町駅周辺(ランドマークタワー側)のすっかすか具合は記憶に新しいことと思います。ところがもう今は変わっちゃってます。でっかいビルが建っているんです[instagram.com]。その6階にこの映画館が入っていて、今回初めて行ったのですがこれがまた良かった。
落ち着いた雰囲気でお洒落です。最初シアターへの入り方が分からず映画館併設のカフェの店員さんに聞いたのですが、とても親切に案内してくれました。いい映画館ができたなーという印象です。

ロビー
ロビー。タイバニのアートワークが展示してありました。お洒落ですよね。タイバニも観たいなと思ってます。


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  • Posted at 22:34 on Oct 31, 2012
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電撃20年祭に行ってきた

電撃20年祭 at 幕張メッセ
帰り際の空いてきた会場。午後の早い時間帯はかなりの繁盛でした。

アスキー・メディアワークス創立20周年ということで開催された「電撃20年祭」に行ってきました。「電撃」というのはアスキー・メディアワークス出版事業のブランドの一つ。もともとアスキーが IT 系出版社、メディアワークスがゲームとかサブカル系に強い出版社だったのですが、2008年にメディアワークスがアスキーを吸収合併する形でひとつの会社になりました。
ですから敢えて言えば、今回のイヴェントはメディアワークス色の強いものになります。分かりやすくいえばアニメとかゲームとかライトノベルなどのお祭りというところでしょうか[ 1 ]

AMW | 電撃20年祭[dengeki.com]

こういうイヴェントには行ったことがなかったのですが、入場無料だったり初日の会場実況などを見ていて面白そうだったので行ってみた次第。これが結構楽しかったです。

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  • Posted at 22:06 on Oct 21, 2012
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月刊 Newtype 2012年10月号

月刊ニュータイプ 2012年10月号
9月10日発売の最新刊、月刊ニュータイプ 2012年10月号。

WebNewtype-月刊ニュータイプ 2012年10月号[webnt.jp]

お気に入りアニメの「ヨルムンガンド」のインタヴューが掲載されているとのことで購入。

「ヨルムンガンド」が面白い : *n.on.log – June 9th, 2012

ヨルムンガンド PERFECT ORDER
この10月から始まるシリーズ2期目のタイトルは「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」。
見開き2ページのみですが期待の高まる内容でした。アールかっこいいよ、アール。(アールとは左ページの拳銃を構えている男の名前、彼は実はですね…うわなにをするやめqあwせdrftgyふじこ

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  • Posted at 23:09 on Sep 19, 2012
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おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪
細田守監督の新作アニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」を観ました。

いやー良かったです。ポスターに「時をかける少女」「サマーウォーズ」とありますが、この3作品で言うなら一番好きになりそうです。

観ようか迷っているのであればおすすめ。とにかく読後感ならぬ観後感がとても気持ちいい。いい映画でした。

プログラム
プログラム(700円)も購入。

もう一回今度はじっくり観たいです。

言いたいところもあるので以下ネタバレ。構わない方はソースをご確認ください。

  • Posted at 22:15 on Jul 29, 2012
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「ヨルムンガンド」が面白い

ヨルムンガンド

漫画「ヨルムンガンド」。今年の4月からアニメ化されています。
とは言うものの、アニメで知った作品。私はテレビを持っていない&家のもほとんど観ないのでアニメというとウェブ配信か Blu-ray を購入して観るというスタイルです。
アニメ・ヨルムンガンドは「バンダイチャンネル」で配信されておりそこで初めて知った次第。

TVアニメ「ヨルムンガンド」公式サイト[jormungand.tv]
TVアニメ「ヨルムンガンド」公式 – Twitter[twitter.com]
「ヨルムンガンド」 | 【アニメ】はバンダイチャンネル[b-ch.com]

ぶったまげましたね。正直最初はまったく期待していなかった作品なのです。作品名すら初めて聞いたどころか、前評判もさっぱり聞きませんでした。
んが! んがですよ、観始めたらこれが面白いのなんのって。あっという間に今クール(アニメの放映は3ヵ月単位の「クール」に沿って行われる)ぶっちぎりで楽しみな作品になりました。バンダイチャンネルで配信される毎週土曜日午前零時は F5 連打待機ですよ。

たまらず原作の漫画も買いました。全巻セットなるものがあったので迷わずそれを。

ヨルムンガンド 全11巻セット完結 サンデーgxコミックス|エルパカBOOKS[hmv.co.jp]

主人公は戦争で両親を殺された元・少年兵、ヨナ。
そして彼を私兵として雇った若き武器商人、ココ・ヘクマティアル。

父さん、母さんを殺したのはああいう試作型の戦闘機、新型の爆弾――
武器を考える奴、造る奴、売りさばく奴、使う奴。

僕は永遠に憎む。

そんな気持ち、神は知ってか知らずか……
ココ・ヘクマティアルと名乗った若いウェポン・ディーラー。

僕は武器商人と旅をした。

―ヨルムンガンド 第1話「炎兎」より

そこから物語は始まるのですが、作品を通してひとつ思うのは「バランスがいい」ということ。
武器商人と戦いの場を旅するので血生臭い面もあるのですが、そこが特にフィーチャーというわけではありません。生々しい描写が売りの戦争漫画もありますが、そういうのはありません。マニアックな面もない。
むしろギャグも含まれるし、重い雰囲気というのは作品中に漂っていません。不思議な作風です。
物語の核としてはやはり「武器商人と旅をした」、それに尽きる感じがします。ココにはヨナを含めて9人の私兵がいるのですが、それぞれにスポットを当てたお話があります。これがいいんですね、皆魅力的で。「いい話」をやろうとしていないところがまたいい。
絶妙な匙加減、作品作りにそんな機微を感じます。そういう意味でとてもドラマティックな作品です。

そして漫画は全11巻なのですが、ヨナの変化、いや成長が物語の芯にあったのだなあと感服させられました。
物語の序盤の山場にこんなシーンがあります。ココが殺し屋に狙われるのですが、ヨナはココを守るために突撃を仕掛けます。「少年兵」らしい無謀な戦い方です。それを私兵の中のリーダー的存在のおっさん[#1]「レーム」氏が邪魔をしてやめさせるんですね。せっかく殺し屋を仕留められるところだったのに何をするんだと怒鳴るヨナにレームが言います。

確かに仕留められただろーよ、だが君も死んでたね。
邪魔されてムカつくか? 俺はそれ以上にムカついてるぜ、少年兵の戦い方ってのは本当に頭にくる!

いいか、覚えろ。
この小隊(ウチ)は「殺し合い」なんてやらない。やるとしたら一方的な「殺し」。
捨て身の突撃が必要な状況は、訓練に訓練を重ねたテクニックで補え。

そして忘れろ、少年兵を。

―ヨルムンガンド 第7話「ムジカ・エクス・マキーナ phase.2」より

物語終盤[#2]でのココを止めようとするヨナの目つきと、この旅を始めて間もない頃の迷いのない獰猛な目つきとの対照が印象的でした。ああ、ヨナは変わったんだなぁと。
あとココの兄であるキャスパーが最後にヨナに送る言葉。このレームの言葉とリンクしてブルッと来ちゃいましたね。

ヨナとココの旅に、幸があらんことを。

  • Posted at 23:56 on Jun 09, 2012
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